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(3) サブモデルの作成

サブとはサブアセンブリ:小組立ての短縮語である。

1]区画モデルを取り込み、サブ単位に不要線をトリミングして消去する。

2]スカラップやコーナーカットを定義して、本体の外周形状を仕上げる。

3]また、サブ本体に孔データを入れ、サブ継ぎ手やブロック継ぎ手に開先マークを配置する。

4]さらに、本体部品の名称や指標(方向)を付す。

5]サブモデル名をつけて[図5.2.1 内構部材の処理フロー]に見る[●倣い開先、●外周形状、●マーキン線]ファイルに格納する。

これでサブ本体はできた。

 

5.2.3 小骨展開

サブ:小組立てを構成する部品で、上記サブ本体以外を小骨という。

このような数値現図での内構処理フローから、サブ本体=1次部材、小骨=2次部材…ということもある。言い得て妙であるが、船殻設計における構造部材の機能分類で、1次・2次が使われており、混同しないように避けた方がよい。

 

小骨展開の手順:−

1]小骨展開をするためサブモデルを取り込む。小骨展開の順序は特に注意が必要である。

2]すなわち、拘束要素を与える部品から先に展開することが大切で、一般的にフェースプレート:Fc.PLに拘束される部品が多いから、Fc.PLを最初に展開する。

一般の捩れのないFc.PL展開は、端部形状マクロを押え、取付線沿いにR止まりやKL位置を追って、中性軸長を累積すればよい。

3]次に、スロットから発生してFc.PLで止まる部品を展開する。

このときブラケット部品であれば、タイプマクロを選び、形状決定に最低限必要なデータを入力すればよい。

曲り部における形状の変化や取付度=倣い度などは[図5.2.4 セクションカットの概念]の延長として、[図5.2.7 小骨処理]に図解するように、自動的に計算して展開形状を求めることができる。

 

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図5.2.7 小骨処理

 

 

 

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