この上方の画面は展開形状表示で:−
*平面曲げ − あり
トランスフレームだから当然にだが、捩れ/側面曲げ − なし…も表示
これらの曲げ判定には自然曲り/自然捩れの基準が参照される。
*曲性質 − Sカーブアウト
この造船現図指導書では曲加工の凹凸方向を「正/逆反り」としてきているが、用語は決まっていないようで、正反り=外曲げ=アウトカーブ、逆反り=内曲げ=インカーブ、正+逆反り=内外S曲げ=Sカーブ…の呼び方がある。表示のSカーブアウトとは、展開形状に見る通り、アウトカーブ部が長いSカーブ。
*展開軸 − 0mm
本システムでは、中性軸の呼称をプレス曲げの中性軸に限定し、展開の長さ基準にする位置を「展開軸」と総称している。その展開軸位置が、外板付から0mm。
*加工 − ヒート
曲加工が加熱焼き縮めなので、上記の中性軸=0mmに相応している。
このため、この部品では特例として*長さ(外板付)=*長さ(展開軸)となった。
中性軸が外板付位置でない一般の場合では、長さ表示の(外板付)は取付長、(展開軸)は材料長:直条材展開の長さとなり、寸法値が違ってくる。
同じく下方の画面は逆直線の形状表示で:−
*部材タイプ − ANGLE
このトランスフレームの断面形状は、山形鋼で、
*スカントリング − 250.0×150.0×10.0/15.0
*逆直線本数 − 2
左端から追って1本では制約があり、重ねて2本目を立てて収めているのが解る。
この表示のように、画面形状のいずれも下の線が外板付側である。
4.3 ロンジフレーム
一般的にロンジの曲りは、別冊『原寸型・定規』「曲げ条材」の項に図解があるように、・ロンジの平面曲り・ロンジの側面曲り・ロンジの捻れ…の3要素を持っていて、ロンジのウェブ面は空間曲面である。当然にフランジ面もウェブ曲面に直交する曲面となっている。
したがって、さきにフレーム展開で述べたように、ウェブ曲面の平面展開の前段と、その形状を直条材に当てはめる後段を、併せて行うことになる。
ロンジとしては、ウェブ曲面展開の実形状を求めさえすれば、後は先述したトランスフレームの場合と同様な手順によって逆直線が求まってくる。