2.3 フェアリング操作
作業の開始から終了までの手順を述べる。
2.3.1 船型初期入力
本書のシステムは「図面ありき」を前提としており、計画/設計線図からの読み込みとなる。
入力は画面のガイダンス指示に従ってキーインするのが普通で、図面の線を、そのままスキャナーで画面に取り込むとか、アナライザー類で所要点を拾ってゆく方法もありえるが、コスト・パフォーマンス: 価格/効果比より採用されていないようである。
内容項目は: −
1]オフセット
この寸法数値がマトリックス:格子枠様式に記入された表: ステーション・オフセット・テーブルが、図面にあれば、その全ての値。線図しかなければ、同等の寸法を計測して入力する。
目的の船型をモディファイで作れる類似船型があれば、そのフレーム・オフセットを利用する。船型に船側・船底フラットがあれば、そのタンジェンシーラインのオフセットも加える必要がある。もし図面に明記してなければ、見当をつけたラフな位置を、計測して入力すればよい。
2]船首尾端ボックス、R-止まり
主船体線図を規制する線として入力する。これらも図面に表示がないことが多いが、その縮尺図なりに見当を付けて描き、計測入力する必要がある。
3]首尾端板逃げ