B. 判定式Pの作成について
判定式を作成する上で、10のパラメータの中で、良悪性両群間で有意差を認めた5つを用いた。従属変数を悪性1、良性0とし、独立変数をSz/Sxy、M-D、Vei/V、3D-D/W、In(S/Vindex)とした場合、各独立変数のロジスティック回帰係数より作成した悪性である確率を示す回帰関数(判定式P)を示す。
P=1/[1+e-{-15.9+5.17×(Sz/Sxy)+l.72×(M-D)+3.34×(Vei/V)-2.81×(3D-D/W)+4.43×In(S/Vindex)}]×100(%)
C.判定分類とその評価
良性群において判定Aは13例、判定Bは5例、悪性群においては判定Aは4例、判定Bは9例であった(表1)。この判定Aを「陰性(-)」、判定Bを「陽性(+)」とすると、敏感度sensitivity(悪性腫瘍を陽性と判定する率)は69%、特異度specificity(良性腫瘍を陰性と判定する率)72%、正診率accuracyは71%であった(表2)。