得られた結果は平均±標準偏差で示し、群間の比較は分散分析およびカイ二乗検定で、相関はpearsonの相関係数を用いて検定した。有意水準は危険率0.05未満とした。
?V. 結果
A. 症例
総エントリー症例数は128例であった。中止例数は20例で、うち投与前中止例数4例、症状の悪化2例、副作用発現による中止1例およびその他の理由・不明が13例であった。また途中脱落例数は9例、不明が3例、および投与継続中症例が4例であり、終了例数は92例で解析不採用を除いた84例について解析を行った。
表1に各薬剤投与群の背景を示す。性別、年齢、体格および高血圧の罹患歴には両群間に統計学的に有意差はなく、観察期における血圧・脈拍値、24時間尿中Na排泄量およびクレアチニン・クリアランス値にも両群間で差は認められなかった。尿中Na排泄量は約157mEqであり、これは食塩に換算すると約9.2gであった。