D. 文化(民族)同一性について
「自分のことを母国人と思うか日本人と思うか?」(問g、表5)については、母国人と思うが約6割で最も多く、母国人かつ日本人が34.3%であり、日本人は3.3%であった。「子供たちにどちらの文化を伝えたいですか?」(問h、表6)では母国と日本の両方が約8割を占め、母国だけと日本だけは1割程度だった。「差別を受けているとすればどうしてですか?」(問i、表7)については、約半数が差別を受けていると感じ、その理由としては、母国人だからが約3割で、日本語が話せないからは11.3%あった。
仮定的な質問が3問あり、第1は「将来、あなたまたはあなたの子供が結婚するとしたら?」(問d、表8)であり、母国人でも日本人でもどちらでもかまわないが68%、母国人が26.5%、日本人が4%であった。第2は「どの国籍をもちたいか?」(問e、表9)についてであり、母国が67.8%、母国と日本の両方が27.9%で、日本だけというのは2%にすぎなかった。第3の「住みたい国は?」(問f、表10)にたいしては母国が63.9%で、母国と日本の両方が24.9%、日本は約10%しかなかった。