5. 送信信号生成制御部の製作
今年度製作の送信信号生成制御部の詳細設計、製造、試験を実施した。
5.1. 平成10年度基本設計の改善
5.1.1. シュードライト受信機を取り巻く環境
平成12年以降にシュードライトの評価を行う際、シュードライトのレンジング機能の評価を行うためには、GPS/シュードライト用受信機が必要である。
現在、GPS/シュードライト用受信機開発の第1ステップとして、オハイオ大学などでC/Aコードを受信した後にPコードへ切り替える受信機を開発中である。Pコードを直接受信できる受信機についても、次のステップとして検討されている。
平成10年度のシュードライト基本設計では、Pコードデータフォーマットを直接受信できる受信機を想定して行った。しかしながら、現段階では、LAAS SIS ICD RTCA/SC159 DO-246A(1,2000)に基づくシュードライト用のPコードを直接受信できる受信機がシュードライト評価用に完成するか定かでないため、オハイオ大学で開発中の受信機の方式を採用できるように基本設計の見直しを行った。
5.1.2. 送信信号生成制御部の仕様改善
オハイオ大学で開発中の受信機が使用できるように、送信信号生成制御部の仕様見直しを行い、C/Aコード発生部分を新たに追加した。
5.2. 機能
(1) 地上疑似衛星の野外実験を考慮し、運搬及び設置が容易に行えること。
(2) APLパルス変調信号が発生できること。
(3) C/Aコード信号がマニュアルでON/OFFできること。
(4) Pコードによるスペクトラム拡散変調信号が発生できること。
(5) C/Aコードによるスペクトラム拡散変調信号が発生できること。