(4)提供コンテンツ
多目的放送型データリンクの提供するコンテンツは、各航空機が放送により提供する基本的な航空機飛行状態データ(緯度・経度、対地速度、高度、昇降率、24ビットICAOアドレス、飛行コース、その他)および機上からの補足データ、ならびに地上システムがレーダーデータを基に提供するトラフィック情報、プロバイダから入手する気象情報(降水分布や落雷位置等)、地上システムが保持している航空情報、DGPS補正データであり、コックピットダウン設計(パイロット側ニーズに基づく設計)がなされていることから、小型機において必要となるあらゆる情報を含むものと判断する。(しかしながら、対外接続が限定されているため、ニーズの変化等への柔軟な対応は困難である。)したがって、ここでは多目的データリンクの「提供コンテンツ」に関する評価レベルはCとする。
(5)ランニングコスト
多目的放送型データリンクは現在評価段階のシステムであるため、ランニングコストに関する情報は公開されていない。ここでは仮に、航空当局がこれを整備し、広く遍くサービスを展開していくと考えると、この値はフライトにかかる燃料費の3%未満程度になるものと考えられる。したがって、多目的放送型データリンクの「ランニングコスト」に関する評価レベルはDとする。
(6)イニシャルコスト
多目的放送型データリンクの機上装置価格についてはUATが2,000米ドル(目標価格)であることがわかっているが、表示装置については不明である。ARNAV社の機上ディスプレイMFD-5200の価格が約7,000米ドルであることを考えると、その他費用を含めイニシャルコストは100万〜300万円程度となると考えられることから、多目的放送型データリンクの「イニシャルコスト」に関する評価レベルはCとする。
(7)マッピング
したがって、多目的放送型データリンクの6軸チャートへのマッピングは以下の通りとなる。