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(1)提供サービス

提供サービスについては、3つのレベルにカテゴライズする。

 

(a)レベルA: 非リアルタイムデータ(数分スパン)のFIS

以下に示す条件化においても、支障を来すことのないサービスを提供できるシステムをレベルAとする。

・メッセージに最大数分程度の伝送遅延が発生する可能性がある

・メッセージの順序性を保つために、3分以上の送信時間間隔を持たせる必要がある

・メッセージの送達確認ができない

・メッセージの優先度管理ができない

 

(b)レベルB: リアルタイムデータのFIS

以下に示す条件を満たすサービスを提供できるシステムをレベルBとする。

・メッセージ伝送遅延が数秒程度に収まる

・メッセージの順序性を保つために、3分以上の送信時間間隔を持たせる必要がある

・メッセージの送達確認ができない

・メッセージの優先度管理ができない

 

(c)レベルC: 管制通信

以下に示す条件を満たすサービスの提供が可能で、管制通信にも適用できるサービスを提供可能なシステムをレベルCとする。

・管制通信に影響が生じる程度のメッセージ伝送遅延は発生しない

・メッセージの順序性が保たれる

・メッセージの送達確認が可能

・メッセージの優先度管理が可能

 

(2)適用空域

適用空域については、3つのレベルにカテゴライズする。

 

(a)レベルA: エンルー卜

以下に示す条件を満たす空域において利用可能なシステムをレベルAとする。

・通常のVHFカバレージであるエンルートにおいて利用可能

・比較的リアルタイム性の要求が低いサービスの提供が可能

 

(b)レベルB: 上記に山間部(低高度エンルート)、離島間を含む

以下に示す条件を満たす空域において利用可能なシステムをレベルBとする。

・飛行可能な全エリアが通信カバレージとなる

・比較的リアルタイム性の要求が低いサービスの提供が可能

 

 

 

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