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4.3.8 航法・監視精度

本飛行評価試験においては、補正を加えないGPS位置情報をADSデータとしてダウンリンクしている。ヒアリングにおいては、GPSにより得られた水平位置情報の正確さを挙げる意見とともに、高度情報についても一部の被験者から、同様に予想以上の正確さを感じたとの意見が得られている。

本試用システムでは、3章に示されるように、GPSでの測定高度と気圧高度計での測定高度の差は通常300ft以内程度に収まっているが、最大で700ft程度生じている。エンルート上での経路の垂直間隔は1000ftであることから、高度方向の測位精度は航法装置としての利用に適したものであるとはいえないが、ヒアリングにおいて得られた意見は、地上において気象情報や周辺トラフィック情報の提供を行うための監視高度としては利用可能であることを示すものであるといえる。

 

 

 

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