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図4-7 アプリケーションのあり方を導出するための基礎資料となる意見(地上)

 

得られた意見は、以下のように分類される。

(1)情報提供タイミング

(2)試作アプリケーションの限界・適用時の制約

(3)試作アプリケーションを有効と感じた理由および改善すべき点

 

(1)情報提供タイミング

 

(a)気象情報提供

気象情報の提供タイミングについては、オペレーション負荷の問題から自動的なアップデートを望む意見とともに、好天時には気象情報は不要であるので気象状況急変時のみ機上からのリクエストによる気象情報提供が実現されれば良いとの意見も挙げられている。

試用システムにおいては、データ更新時間間隔が10分と比較的長い気象レーダーエコー強度を提供コンテンツとして採用したこと、送信対象機体が試験機1機のみであったことから、通信負荷の問題は発生しておらず、地上側データ更新時毎のアップリンクが最も適した方式であったと考えられるが、実際には将来的にさらにリアルタイム性の要求されるコンテンツを取り扱う可能性があること、情報提供対象機が多数存在する状況も考えられうることから、通信負荷の問題が生じてくる可能性がある。そうした状況下においては、「気象状況急変時のみ機上からのリクエストによる気象情報提供が実現されれば良い」というヒアリングおよびアンケート結果が得られたことを考慮して、システムの構築を行っていく必要があると考えられる。

 

 

 

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