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2.2.1 位置通報

「位置通報」は自機の位置や高度を機上評価装置が自動的に地上評価装置に向けて送信するものである。地上評価装置は受信した位置情報をマップディスプレイ上に表示することで航空機の位置を把握することができる。

 

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図2.2-1 位置通報の概要

 

(1)地上評価装置

機上評価装置からの位置通報を受信および保管し、マップ上の当該位置に航空機シンボル、タグを表示する(図2.2-3)。また機上評価装置に対して位置通報のリクエストメッセージを送信する機能を有し、リクエストに際しては送信先の航空機、送信間隔等の設定ができる(図2.2-2)。位置通報に用いるメッセージはARINC620、622、および745で定義されているADS(Automatic Dependent Surveillance)と同様の仕様とする。

 

(2)機上評価装置

時刻、自機の位置(緯度、経度)、高度などの情報をGPSから入手し、位置通報メッセージを自動で生成・送信する。また地上評価装置からの位置通報リクエストメッセージを受信し、それに従って位置通報の送信間隔や送信宛先などが自動で設定される。

 

 

 

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