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2.3.2.3 収録データの処理

 

(1) 精度評価用基準位置の計算

 

基準局、移動局それぞれのキネマGPS受信機で記録したデータを飛行終了後、データ解析用コンピュータでキネマティック測位演算を行い、今回の実験での精度評価用基準位置を求める。結果は1秒毎に求めることができる。

 

(2) PORデータによる測位の精度評価

実験中収録した、PORデータによって補正した測位結果とキネマ受信機で求めた精度評価用基準位置とから精度(誤差)及びプロテクションレベルとの関係を評価し、以下の項目で整理した。

 

i. 航跡プロット

各フライトについてキネマGPSによる測位結果、GPS測位結果及びWAASによる毎に航跡をプロットした。

全飛行コース、部分拡大図及び差異を明確にするためにそれぞれの測位結果を同時にプロットしたものを記す。

 

ii. 測位に使用した衛星数

それぞれの測位毎に使用した衛星数をグラフ表示する。

WAAS衛星から補強情報がサービスされている衛星は米国モニタ局で受信可能な衛星に限定されるため、その数は可視衛星数に対し少なく更に方位が限定される。

 

iii. 誤差評価

飛行中の誤差評価についてはキネマティックGPS受信機による結果を基準とし、測位結果について誤差を算出し以下の3つの形式で示した。

・測位誤差及びプロテクションレベルとの関係

・誤差の分布と累積分布

・パフォーマンスモニタ

 

以下、第1回、第2回の飛行試験の結果を記す。

 

 

 

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