静的精度と比較すれば、大きな誤差が発生しているが、一定速度で移動しているときはほぼ1m以内の範囲にあり、加速度がかかっていると考えられる期間のみに±4mにも達する値となっている。
原因としては信号処理部の応答によるもの、測位時刻調整のための観測データの外挿処理が考えられるが、試作受信機では外挿処理は最大でも20msecであり、信号処理部の応答の影響が現われているものと推定している。
試験の結果、信号処理部がこのような異常な状態の下でも追尾を維持出来ること、測位精度についても規格は15mで、十分に満足していることが確認出来た。