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図2.1中[1]〜[5]は機器を示し、[a]〜[d]はデータファイルを示す。

 

[1]はシミュレー夕本体で、MOPSをもとに準備した評価方案に従い作成した[a]のシナリオで定められた、RF信号を出力する。

 

シミュレー夕は時々刻々のシミュレーションしている位置や衛星の状態を測位精度の評価等に利用するため、[b]のLogged data fileを作成する。

 

RF信号の周波数を正確かつ安定に保つため、シミュレータの基準周波数は[2]のルビジウム発振器によって供給される。

 

[3]は供試用受信機で、シミュレータとはRF信号のみで接続されている。受信機からの測位結果や衛星の追尾状態等のデータはシリアルデータラインを通じてデータ収録用コンピュータ[4]に接続され、測位結果ファイル[c]として記録される。

 

データ収録完了後、[b]のLogged data fileと[c]の測位結果ファイルをもとに、[5]のデータ解析用コンピュータで必要な解析を行い、結果を[d]評価結果ファイルとして得る。

 

以上がシミュレータを用いて行う評価の概要である。

 

2.1.1.3 シナリオを構成するファイル

 

シナリオは一本のファイルではなく、以下のように各種機能毎に個別のファイルが集まったもので、シミュレータは実行時にはそれぞれのファイルの内容に従って、信号を発生させる。Logged data fileは例外で、これはシミュレーションの結果のユーザの動きを保存するファイルである。このデータは航跡を確認したり、受信機の測位結果と比較して精度の評価を行うためにも使用される。

 

表2.2 シナリオを構成するファイル一覧とその概要

011-1.gif

 

 

 

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