I.6.1 状態遷移
XDCEは、ステートマシンの一種として作動する。XDCEは、ある状態に入り次第表I.6-1に規定の措置を実施しなければならない。状態遷移の1つが特定される場合、取るべき措置は表I.11-11〜表I.11-18に規定のとおりとする。
注1)XDCEが同位XDCEからパケットを受信するに際に生ずる(場合があれば)次の状態遷移を、表I.11-11〜表I.11-15に規定する。XDCEがDCEから(インターネットワーキング・プロセスを介して)パケットを受信する場合の同様の遷移については、表I.11-16〜表I.11-18に定義する。
注2)XDCEの状態階層構造は、状態r2、r3及びp5が除外される以外は図I.4-1に示すDCEを形成している構造と同じである。
I.6.2 パケットの処置
I.6.2.1 同位XDCEからパケットを受信次第、そのパケットは、表I.11-11〜表I.11-15に記載の挿入語句の指示に従って、DCEに(インターネットワーキング・プロセスを介して)転送するか否かを決めるものとする。挿入語句に指示の記載がないかまたは「転送してはならない」と表示している場合は、そのパケットを廃棄しなければならない。
I.6.3 SVC呼出しのセットアップ及びクリア手順
I.6.3.1 セットアップ手順
DCEまたは同位XDCEからCALL REQUESTを受信次第、XDCEは、SVCを運用するための十分な資源があるかどうかを判断しなければならない。これには、十分なバッファスペース及び利用可能なp1状態のSVCを含むものとする。DCEからのCALL REQUESTを受入れた場合、VDLモード3のCALL REQUESTパケットはリンクレベルに転送しなければならない。同位DCEからのCALL REQUESTを受入れた場合は、VDLモード3のCALL REQUESTをインターネットワーキング・プロセスに送信するものとする。
I.6.3.2 呼出し要求の放棄
DTE及び同位XDCEは、CALL ACCEPTパケットを受取る前に呼出しを放棄する場合、CLEAR REQUESTパケットを発行することによってこの状態を示すものとする。このような場合を処理するための手順については表I.11-12に規定のとおりとする。