更に、3T構成の機上局が"ロスト"状態になり、その割当ての網とのコンタクトがとれない場合、機上局は、次に最強の地上局信号とのコンタクトを試みるものとする。機上局が新しい地上局の位置を突止めることができない場合は、その旨をLMEに通知するものとする。LBAC11信号が受信されない場合はいつでも、LMEは通知を受けるものとする。
3.6 データリンク・サービス(DLS) (モード3)
3.6.1 サービス
DLSサブレイヤのサービスは、TDMAのV/D(データ)スロットを通して実施されるものとする。これらのサービスは、誤り検出と回復、及びアドレス識別とする。
注)フレーム・シーケシングは、媒体アクセス制御プロトコルが規定すると想定されている。
3.6.1.1 誤り検出
誤り検出は、24ビットのCRC-240多項式により生成された24ビットのフレーム・チェック・シーケンス(FCS)による規定によるものとする。このFCSは、排他的論理和演算により24ビットの機上局アドレスにオーバレイしなければならない。このFCSに使用する多項式は以下のとおりとする。
x24+x23+x18+x17+x14+x11+x10+x7+x6+x5+x4+x3+x+1
3.6.1.2 アドレス識別
リンク層ヘッダには、機上局アドレスを含むものとする。
注)地上局アドレスは、周波数及びスロット割当てにより暗示されている。
3.6.1.2.1 アドレスの独自性
すべての機上局は、24ビットのICAOアドレスによって独自のアドレスを付与されるものとする。
3.6.1.2.2 ブロードキャスト・アドレシング
ブロードキャスト・アドレシング・サービスは、3.3.1.4項の定義によるものとする。