注)ポーリング応答により未解決の予約要求を置換えることとスロット化アロハ・ランダム・アクセスとの間の違いは、新しい要求のタイム・スロットの数がランダム・アクセスの場合は未解決の要求に等しいかまたはそれ以下でなければならないのに対し、ポーリング応答の場合は更に多くのタイム・スロットを要求できるということである。
3.5.4.4.3.4 予約要求の再送信
機上無線機は、付録Hの処理及び付録Gの乱数生成アルゴリズムに基づいて、ランダム・アクセス予約要求再送信用のMダウンリンク・バーストLBACを1つ選択するものとする。この予約要求再送信は、(1)有効な応答を受信するか、(2)ポーリングを受信するかまたは(3)再送信の回数がNM1を超えるかのうち1つが生ずるまで繰返すものとする。
予約要求再送信回数がNM1を超えた時、予約要求再送信は終了し、LMN(3.7章)に通知するものとする。
3.5.4.4.3.5 予約確認指示
"アクセスがスケジュール済み"を示す予約応答(付録Fの2.2項)信号を受信次第、MACサブレイヤは、指示されたスロットで開始するユーザ・メッセージのすべてのセグメントの伝送を許可するものとする。
3.5.4.4.3.6 送達確認プロトコル
地上局によって伝送されるダウンリンク伝送に対する送達確認は、ダウンリンク・データ転送の完了を示すため機上DLSが処理するものとする。
3.5.4.5 MACデータ・フレーム送信
送達確認を要求する各送信の後、MACサブレイヤは、各宛先の再送信タイマT1を維持するものとする。このタイマは、MACサブレイヤが新しい送信に先立って送達確認を待たなければならない時間である。T1タイマの時間切れは、結果的にDLSに対する新しいフレーム・グループの要求となる。新しいフレーム・グループがより高い優先度のフレームを有している場合、VDLは、未解決再送信を新しいフレーム・グループに置き換えることを示している。連続するT1タイマの満了回数は、N2回を超えてはならない。連続するT1タイマの満了回数がN2回を超える場合は、その旨をLMEに通知するものとする。
VDLモード3地上局のアップリンクACKごとの最大伝送遅延はT_ackを超えてはならないが、この場合のT_ackはMACサイクル内である。アップリンクACKの伝送に関わる遅延は、最後のV/D(データ)バーストの受信時からACK伝送開始時までと定義されている。