付録A
VHFディジタル・リンク(VDL)
TDMAモード(モード3)
STANDARDS AND RECOMMENDED PRACTICES
(1.8版)
(ドラフト)
(1999年 2月)
1章 定義及びシステム能力
1. 定義及びシステム能力
1.1 定 義
以下の用語は、この文書において下記に定義するとおりに使用する。
バースト(Burst) バーストは、D8PSKシンボルの連続的ストリームから成る。すべてのバーストは、3シンボルのAGC整定期間、16シンボルの同期シーケンス(または固有ワード)及び可変数の情報シンボルを含む。モード2の場合、情報シンボルの数は特別のデータ・フレームの長さによって異なる。モード3の場合は、情報シンボルの数は、そのバーストがMアップリンク・バースト、Mダウンリンク・バーストまたはV/Dバーストのどの状態であるかによって異なる。
コースト・タイミング(Coast timing) 機上無線機が地上局からタイミング同期パルスを受信していない場合のタイミング状態。航空機ユーザは、代わりにnon-coastingの航空機ユーザとの同期をとることを試みることになる。
コードレート(Code rate) 全体として送信されたビットに対する情報ビットの割合で、誤り訂正コード用である。
拡張ゴレイ・コード(Extended Golay code) レート1/2の誤り訂正コードで、24ビットのブロックサイズ内で3ビットの誤りを訂正可能であり、4ビットまでの誤りパターンを検出できる。
地上網インタフェース(Ground network interface) 音声スイッチ、ATNルータと、また、VDLプロトコルを介して遠隔の無線機とインタフェースを取る地上設備。
自局ユーザID(Local user ID) VDLサブネットワークの参加者が使用する特定の航空機独自の識別で、2ビットのユーザ・グループIDプレフィクス及びそれに続く6ビットの数字の接尾辞から成る。
MACサイクル(MAC cycle) 標準のタイミング・サイクルであり、2つの連続する(偶数及び奇数の)TDMAフレームから成る。