3.3 運用評価シミュレーションの機能
モード3は、音声及びデータを同時に処理できるデータリンクであるが、プログラムでは、処理を簡単にするために、音声伝送及びデータ伝送をそれぞれ別のプログラムで作動するものとして作成する。音声伝送は、4V、3V1D及び2V2Dの"V"に当たる部分で、データ伝送は、3V1D及び2V2Dの"D"に当たる部分である。また、各プログラムは、シナリオ・データをランダムに送信するプログラム(4V、2V2D及び3V1D)及び固定サイズ・データを同時に送信するプログラム(2V2D及び3V1D)から構成される。作成するプログラム構成の一覧を表3.3に示す。
プログラムでは、空地間の音声及びデータの伝送模擬を、MACサイクルを行、管理(M)バースト及び音声/データ(V/D)バーストを列で表した"バースト・マトリックス"に当てはめることで、モード3の伝送特性を評価する。図3.3-1にシミュレーションの画面イメージを、図3.3-2にバースト・マトリックス(2V2Dランダム送信)の例を示す。バースト・マトリックスの詳細は、3.3.3項のバースト・マトリックス作成機能に示す。
プログラムは、以下の機能により構成される。
・データ作成機能
・モード3プロトコル模擬機能
・バースト・マトリックス作成機能