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2.2.5 議事項目5(ボコーダ・テスト結果)

 

99/02米国においてフライトテストが完了した。フライトテストは、DVSIボコーダが選定された基準で、ボコーダ評価を検証した。英国及び米国のモード3装置製造会社を含めたさらなるフライトテストが、99/11に行われる予定である。今回、ヨーロッパの言語に関するボコーダテストが完了したことが報告された。それによると、DVSIボコーダは、英語より他のヨーロッパの11の言語で満足できる性能であることが示されている。現在、ICAO事務局は、AMCP/7でボコーダに関するSARPsをAnnex10に編入することを採択するために、DVSIの特許問題及び知的財産権について調査中である。

 

2.2.6 議事項目6(VDLモード4作業状況)

 

VSG4(モード4検証チーム)から作業状況の報告及び最新版SARPs及び添付資料が提出された。WG/D出席者に対して、これらの資料にコメントを求めたがICAO事務局からのみコメントがあった。

現時点でSARPs検証は十分でないが、11月までには完了し有効なSARPsとテクニカル・マニュアルを用意できるとのことである。

WG/Bは、モード4無線チャネルの周波数計画について、詳細な技術性能データを要望しているが、これに対応するデータをVSG4はWG/Dに提出している。WG/Bへ提出する前の99/10末までにコメントしてほしいとのことである。

 

2.2.7 議事項目7(VDL SARPsの構成と維持)

 

Annex10からのモード1の削除及び削除をどのように行うかが提案され、Annex10からモード1を削除することで一致した。

当初モード2及びモード3SARPsを統合した形のままにすることで、一致していたが、将来の維持を考えた場合SARPsを分離してはどうかとの疑問が出てきた。これは、SARPsの分離と言うことに関しては一般的な選択である、しかし、これはAMCP/7においてモード3SARPsを採択することを危うくする重要な問題である。従って、ドキュメント作成に要する時間を増大させないように、SARPsを統合したままの形で作業を行うことで合意した。この場合は、モード2及び3SARPsのテクニカル・マニュアルを分割するための処理が発生する。この作業の後にVSG-3とSG-2は、コアSARPs及びテクニカル・マニュアルを作成し修正箇所の確認が必要である。

SG-2は、SARPsを統合する場合と分離する場合の得失を検討した。その結果、種種のモードが存在するVDLのテクニカルマニュアルに於いては、モード3を分離することが望ましいとの見解に達した。現状のSARPsの構成と、WG-D/11時点の構成およびSG-2の結論を下図に示す。

 

 

 

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