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2 行政サービスにインターネットを利用する際の策定例

(1)電子会議室・掲示板システムの利用

前項で触れたネットワーク構成であれば、電子会議室や掲示板をWebサーバ上で運用し、住民に自由な意見を募る住民サービス型のインターネット利用方法が可能になる。この場合、より住民の意見を取り入れた情報提供を行うことができる。また、前項では考慮する必要のなかったセキュリティ対策も必要になる。

電子会議室は、住民同士の自由な意見交換や住民からの意見・質問に対し、職員が受け答えるといった双方向の意見のやりとりを可能にする。電子会議室が住民同士の意見交換の場になれば、住民の行政に対する関心も高まる可能性がある。

また、職員がこれまで電話や窓口で行っていた、住民の質問への対応を常に公開できる状態で蓄積することができる。この蓄積された行政情報により、住民は好きな時間に自分の知りたい情報を得ることができる。

また行政側としては、住民の質問や意見に対する返答を常に公開できる状態で蓄積することができるということは、これまで電話や窓口で一人一人に対して行ってきた対応の軽減を可能にする、行政側の判断で情報を提供するという通常のWebサーバに比べて、電子会議室や掲示板を開設している形態では、より住民の意見を反映したコンテンツを公開できるといえる。

 

電子会議室・掲示板システムの流れ(例)

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