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狭義の不正アクセスの被害としては図-3に示されている。ファイル等の改ざん破壊、WEBファイル(ホームページ)の改ざん破壊、不正プログラムの埋め込み、アカウントの追加、踏み台、メール中継等が挙げられ、それぞれの件数は少ないが、一般的に不正アクセス被害と言われるケースはすべて顔を出している。

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(出典 : http://www.ipa.go.jp/SECURITY/index-j.html)

図-3 平成11年被害届出・侵入に伴う被害(重複回答あり)

 

情報システムのセキュリティヘの脅威としてはも重要である。ここでは詳細を省くが注意しなければいけないのは、最近のは不正アクセスの手段として用いられるケースがあったり、また従来のファイルに感染するようなタイプでなく、「ハッピー99」に代表されるようなネットワークを介して増殖するワームと言われる不正プログラムのはやがある。ワームは最悪の場合ネットワークを麻痺させる場合もあり、侮ってはならない。不正アクセス被害による影響は、データを破壊される等の物理的被害は勿論であるが、資金を移動されたような場合経済的な損失も伴う。

またデータ修復のための工数、日数等も経済損失として見逃せない。更に社会的な信頼の喪失は、先の国の省庁のホムページ改ざん事件の影響を見れば、その大きさが実感できるであろう。

 

 

 

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