日本財団 図書館


2 情報システムのネットワーク化の進展状況

情報システムのセキュリティ対策は、まず組織の業務サービスやネットワーク構成によって異なる。特に庁内LANの有無、業務におけるインターネット利用の有無、庁内LANとインターネットとの直接接続の有無などによって、とるべきセキュリティ対策も異なってくる。ヒアリング結果をもとに、地方公共団体における情報化の変遷をみると、情報システムのネットワーク化の進展状況は4パターンに整理することができる。

本調査研究報告書では、異なったネットワーク環境における安全性の問題を、おのおのの地方公共団体にとって分かりやすい形で整理・分析するため、四つをモデルパターン化し、講じるべきセキュリティ対策などを検討していくものとする。

 

(1)モデルパターン1の特徴

・メインフレームと専用端末が主流。庁内メールなどの利用はない。

・一部パソコン端末が、メインフレームの端末として、あるいはスタンドアロンで導入されている。

 

035-1.gif

図-1 モデルパターン1

 

(2)モデルパターン2の特徴

・メインフレームにつながる端末は、パソコンなど多機能端末が主流で、多くの端末はLANによりネットワーク化されている。

・インターネットは利用していない。

・CSSやイントラネットなどが導入されている。

・業務系ネットワークのみの構成で、メインフレームにおける業務処理をサーバに分散したネットワーク構成をとるものと、庁内メールなどのグループウェア機能の導入に伴い、情報系ネットワークを新たに構築したネットワーク構成をとるものがある。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION