2 情報システムのネットワーク化の進展状況
情報システムのセキュリティ対策は、まず組織の業務サービスやネットワーク構成によって異なる。特に庁内LANの有無、業務におけるインターネット利用の有無、庁内LANとインターネットとの直接接続の有無などによって、とるべきセキュリティ対策も異なってくる。ヒアリング結果をもとに、地方公共団体における情報化の変遷をみると、情報システムのネットワーク化の進展状況は4パターンに整理することができる。
本調査研究報告書では、異なったネットワーク環境における安全性の問題を、おのおのの地方公共団体にとって分かりやすい形で整理・分析するため、四つをモデルパターン化し、講じるべきセキュリティ対策などを検討していくものとする。
(1)モデルパターン1の特徴
・メインフレームと専用端末が主流。庁内メールなどの利用はない。
・一部パソコン端末が、メインフレームの端末として、あるいはスタンドアロンで導入されている。