2試料の測定結果において、SADT値、発熱開始温度及びTNRにおいても容器材質による差は認められなかった。
これは当該2試料において本容器の材質が測定に影響を与えないこと、ARC測定の再現性の良さを示していると考えられるが、更に細かいチェックが必要と考える。
3.3.3 φ補正方法について
ARC装置付属の解析ソフトでは、算出したφ補正値でTMRの生データを除した数値を補正値として使用している。理論的には、試料の発熱が容器側面まで伝熱する時間遅れが存在する。この効果を解析に加えたJ.E.HUFFの方法を使用して、φ補正後に得られるTNR及びSADT値の比較を実施した。
J.E.HUFFの方法(詳細は下記文献を参照のこと。)
1]J.E.HUFF Plant/Operations Progress vol.1 No.4 211-229 October (1982)
2]J.E.HUFF Plant/Operations Progress vol.3 No.1 50-59 January(1984)