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2]試験片の状態:気相中試験片は奇麗に溶けていた。液中部分は不純物による付着物が薄く糊着していた。

 

3.5.5 水酸化ナトリウム溶液(3 W/V %)

(1) 鋼試験片(写-43・45・47・49参照)

1]試験終了時の状態:特に変化なし

2]試験片の状態:気相中試験片には多少錆が浮いていたが、手で触ったためとも考えられる程度であった。

(2) アルミニウム試験片(写-44・46・48・50参照)

1]試験終了時の状態:液自体は透明に近い状態であったが、白錆が沈殿していた。

2]試験片の状態:気相中試験片は奇麗に、白錆に覆われていた。液中部分は試験片の質量減少が著しく、大きい段差も認められた。

 

3.5.6 試験結果の考察

結果から考えて、参考データの集積用としては、各試験液ともに3%では濃度が高過ぎると判断された。何%位が適当か、以降の検討課題となった。

 

3.6 腐食度の計算(資料-No.2参照)

 

「船舶による危険物の運送基準等を定める告示・別表第3」には、以下の計算式が記載されている。

 

015-1.gif

 

d=密度(鋼=7.93、 アルミニウム=2.80)

S=試験片表面積(cm2)

W=試験片質量減少量(g)

ASTM記載式は[(8.76×104×W)/(d×S×浸漬時間)]であるが内容は上記計算式と同等である。

計算から、腐食性物質と判定される腐食量 W(g)が以下のように計算される。

鋼試験片=3.72g

アルミニウム試験片=1.21g

 

3.7 ASTM記載腐食生成物除去方法の紹介と検討

 

3.7.1 要旨

3.3「記載内容の検討」に前述した各種腐食生成物除去方法についての紹介と検討結果は以下の通りである。

 

3.7.2 腐食生成物を除去する化学的方法:ASTM Designation: G1-90(Reapproved 1999), Standard Practice for Preparing,Cleaning, and Evaluating Corrosion Test Specimens: CHEMICAL CLEANING PROCEDURES FOR REMOVAL OF CORROSION PRODUCTS

 

 

 

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