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5.2.4 小委員会は本件検討のための正式な会期外W/Gの設立は認めなかったが、議長は前回小委員会で認めたCorp. Groupを修正提案作成の検討の場とすることができるとの意見を表明した。

5.2.5 わが国、カナダ、米国、仏等関係国による非公式な打ち合わせの結果、2000年3月、カナダのオタワにおいて修正提案作成のための非公式W/Gを開催することが同意され、カナダが事務局となることを同意した。

 

5.3 第3.4章(少量危険物)

5.3.1 少量危険物の輸送要件は輸送モード毎にその条件を考慮して決定すればよく、全ての輸送モードにおいて調和する必要はないとする意見が一部(ベルギー及びオランダ)にあったが、殆どのメンバーは統一した輸送要件をモデル規則に規定すべきであるとしてこの意見に反対した。

5.3.2 消費者用商品(CONSUMER COMMODITIES)に関する規定を新設すべきとする英国提案(99/84)については、エントリー及び関連規定(3.4.9)の新設は否決されたが、少量危険物の表示に関する規定(3.4.8)の改正は修正の上採択された。この決定により、少量危険物の容器又は包装には菱形の中に収納している危険物のUN No.表示することとなった。複数の危険物が収納されている場合には、それら全てのUN No.を菱形(全てのUN No.を表示するに必要な大きさとする。)の中に表示する。

 

5.4 容器包装

5.4.1 サルベージ容器を不適合容器にもできるようにその定義を改正しようとのHMAC提案(99/51)には、故意に違反容器に使用される恐れがあるとの意見があったが、経済的メリットがないのでその心配はないとの意見が大勢を占め、提案は採択された。

5.4.2 金属製ドラムの性能試験に振動試験を加えるとするスペイン提案(99/71)はその趣旨が多くの国に支持され、振動試験を将来的にモデル規則の性能試験に加えることが同意された。スペインは今後他の国の協力を得て本件作業を行うことを申し出た。

5.4.3 IBCsにも金属製ドラムと同様に再製造に関する規定を設けるべきとするICCTR提案(99/87)に対してはICIBCAがこれに強く反対するする意見を提案(99/95)していた。本件については本会議での関係者(CEFIC、ICCR、ICIBCA、ICPP及びICDM)による検討前の打ち合わせにより、会期外にW/Gを開催して検討してその結果を次回会合に提案することとなった。

 

5.5 その他

5.5.1 LPGシリンダー等の標札を実務上の問題を考慮した規定に改正するとするAEGPL提案(99/70)に対してわが国は、この問題はLPGシリンダー等に限らず標札全体の問題として検討すべきであるとの反対意見を表明し、若干の国の賛同を得たものの、本提案はLPGシリンダー等の特殊な状況によるものであるとして賛成多数で採択された。

 

6. 化学品の分類及び標札に関する国際調和システム

 

6.1 一般

6.1.1 議長から国際調和システム(GHS)に関する関連機関における検討状況が報告された。

 

 

 

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