○白石 私の基本的な立場というのは全く変わっておりませんで、適当なおつき合いでいいのではないかというのが本当に正直なところです。
今現在の東ティモールについては、ちょっと例えが悪いのですけれども、オーストラリア政府がばばをつかんでいるわけですね。抜いてもらいたくてしようがないわけですね。私は日本が最後に引かされるのではないかと思って、最初から心配しております。だから、日本政府は、ポルトガル政府が中心になって東ティモールを財政援助のメカニズムを作ったら、それに対して日本として応分の負担をすればいいのだというのが、私の立場でございます。ですから、私は否定的ではないのです。やはりポルトガルがそもそもの元凶なのだから、ポルトガル政府がちゃんとやりなさいというのが、私の立場です。
○モデレーター ありがとうございました。
それでは時間になりましたので、きょうのシンポジウムはこれで終わりとしたいと思います。4人のパネリストの方々から非常に内容の深い、また専門的なご経験に裏づけられた貴重なお話を伺うことができて、これから我々が東アジア情勢、東南アジア情勢、特にインドネシア情勢をどういう目でみていったらいいかという貴重な示唆をいただいたことを、心からありがたく思っております。
これをもって閉会としたいと思います。どうもありがとうございました(拍手)。
―了―