ところが、産業の発展などで人間生活が活発化するにつれて、大気中に排出される温室効果ガスが急激に増加して、温室効果が強くなってきており、気温もそれだけ高くなると心配されています。これが地球温暖化です。
石油等化石燃料の世界的規模での消費拡大に伴い、地球温暖化を防止するための施策が実施されなければ、二酸化炭素等温室効果ガスの大気中濃度が増加し、地球温暖化が進みます。これにより、21世紀末には、1990年に比べて地球全体の気温が約2℃、海面が約50cm上昇し、豪雨や渇水の回数の増加、熱帯・亜熱帯地域での食糧生産の低下、マラリアの患者数の増加、地球の全森林の3分の1で現存の植物種の生育が困難になる等の被害がもたらされることが気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書で指摘されています。
このような地球温暖化問題は、我々の世代で早急な対策を講じないと、次世代以降に、より深刻な影響が顕在化するものであり、その時点で対策を行っても既に回復が困難となる性格を持つものです。