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以上の検討から、全銀方式、ANSERサービスの違いをまとめたものが表3-2-3である。

表3-2-3 ファームバンキングシステムの種類

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資料)各種資料より三和総合研究所作成

以上の検討から、両者の長所、短所は下記の通りまとめられる。

■全銀方式は給与振込など大量データ電送に優れるが、固定運用費が月額数万円単位と高額であり、フラミンゴ会員にとってコスト負担が大きく現実的でない。また、決済連動などの機能付与が現時点では困難である。

■ANSER方式は、導入コスト、運用コストが低額であること、電子請求書の発行と資金移動を連動させる「決済連動」を展開できる可能性がある点に利点がある。特に「決済連動」は、債権譲渡の仕組みを求めるフラミンゴにとっては、企業に対して債権譲渡を保証する仕組み、あるいは複数企業間取引で自動口座振替を行う仕組みが存在しない現状においては、請求者が積極的に資金移動を要求する仕組みとしてベターな選択といえる。

第3章のまとめ

以上の検討から、本調査では、ANSERの決済連動(電子請求書の発行)について、システム設計を行うものとする。

 

 

 

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