ファームバンキングシステムとは直接関係がないが、運用面においては、下記に提示する工夫を行うことにより若干の利便性向上(取引手数料の削減)などを行うことが可能である。
【同一支店内移動は手数料無料】
･同一支店内の取引手数料は無料であることから、フラミンゴ取引に関するすべての取引をある銀行の同一支店に開設することを義務づける。
･フラミンゴに関する資金移動を同一支店内で実施することにより、取引手数料を削減することが可能となる。
2] 最新動向
2000年3月に各都市銀行が本格的にデビットカードサービスを開始した。
現在は、カードを店舗に設置されたオーソリゼーション端末に通す必要があること、1回の利用に制限があることなどからフラミンゴサービスへの即時展開はできないが、将来的なサービスの展開動向には十分に留意することが必要である。
尚、住友銀行が企業向けの入金照合サービスとして、特許を取得した新規サービスに、｢パーフェクト｣サービスがある。これは、請求先ごとに仮想の別口座を準備することにより、入金照合事務の効率化を図る仕組みを提供するものである。取引先ごとに別口座を付与する仕組みは、現状のフラミンゴの取引においては必要性が薄く、フラミンゴの決済システムとは関連が薄いが、BtoBの最新トピックとして下記にその概要を紹介する。
【最新トピック】
住友銀行では、請求先ごとに別々の口座番号を用意することにより、ほぼ100%の入金照合を実現し、経理事務コストを大幅に削減する｢パーフェクト｣というサービスを展開している(特許取得)。
＜サービス概要＞
･振込専用の入金口座を振込人の数だけ用意。
･振込人ごとに入金口座を決めて請求。(請求書上に請求先毎の口座番号を印字)
･振込人からそれぞれの口座に振込があるとその資金を即時に指定の管理口座に振り替え。その際入金明細には振り込まれた口座番号を情報として付加。
･管理口座の入金明細をパソコン等で照合し、この口座番号情報を使って入金消し込みを行うと入金確認が簡単に行える。
資料)住友銀行ホームページhttp://www.sumitomobank.co.jp/hojin/perfect/index.html
