4.3.1 ガソリン乗用車
ガソリン乗用車の結果について図4.15に示す。燃費およびCO2は10秒以上のアイドリングストップ(平均39.2秒/回)を行うことにより改善しているが、COおよびTHCは悪化しており、10秒以上、20秒以上、30秒以上となるに従い、悪化は少なくなっているが、これは停止回数が減っているためである。NOxは改善される場合もあるが、ほとんどの場合で悪化している。これは、4.2.1の結果と一致している。本供試車両では、アイドリングストップは、燃費およびCO2に対しては有効であるが、他の排出ガスに対しては有効ではない。また、平均車速が高くなるに従い、改善率(または悪化率)は低くなっているが、これは走行中の排出ガス量や燃料量の占める割合が増加すること、およびエンジン停止時間が少なくなることによる。