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短時間のアイドリングストップの有効性実測報告書

 事業名 運輸交通における地球環境問題に関する調査研究
 団体名 交通エコロジー・モビリティ財団 注目度注目度5


3.2.4 測定項目

規制排出ガス成分として、CO、THC、NOx、地球温暖化ガスとしてのCO2を連続測定し、排出量を算出した。ディーゼル車の場合には、さらに粒子状物質の排出量が重要であるが、連続分析法がないため、それに変わるものとして、粒子状物質排出量(g/m3)と相関のある吸光係数(m-1)8)を測定できる部分サンプリング式スモークメータで連続分析を行った。煤煙排出量は次式から算出した。

煤煙排出量(m2/min.)=吸光係数(m-1)×排気流量(m3/min.)

燃料消費量は、ガソリン車では、CO2、CO、THCからカーボンバランス法により算出し、ディーゼル車では、燃料流量計にて計測した。

なお、ガソリン車では再始動時の空燃比制御の乱れが考えられるため、空燃比を計測した。

 

4. 試験結果および考察

 

4.1 測定時間の決定

 

アイドリングストップの有効時間を把握するため、エンジン停止の有無での排出ガスおよび燃料消費量の差異を求めなければならない。測定時間として、エンジン停止からエンジン再始動後、エンジン停止による排出ガス等への影響がなくなる時間までとする。測定時間を決めるため、積算時間を変えて、各排出ガスや燃料消費量のエンジン停止の有無での変化量を調べた。また、必要以上に積算時間を長くすると、運転のばらつきの影響が入り込むことになり、誤差を生じることになる。

積算時間と変化量の関係を図4.1(a)にガソリン車の場合、図4.1(b)にディーゼル車の場合について示す。ここで、変化量は、アイドリングストップ時間をA秒、エンジン再始動後の時間をB秒とすると、次式から算出した。

020-1.gif

図4.1(a) 測定時間の決定(ガソリン車)

 

 

 

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