C 欧州のCarSharing …カーシェアリングによる社会への貢献
StattAuto、Coopauto、Greenwheels、StadtAtuto、Auto-Teilet、Autodelen、StadtTeilAutoなど様々な名称の団体が、カーシェアリングに参加している。組織は、企業の形態から、NGOの組合まで様々、利用の制度もここの事業者で様々だが、いくつかの特徴がある。
・実験的で、市内に複数のステーションを持ち、会員を勧誘する
・役所などの公的な支援を受け、自治体(EU)の政策に沿っている
・利用費用がかなり安い、時間貸し、長期貸しも対応
・料金制度には、環境への負荷との関連がとり入れられている
C-1. 欧州におけるカーシェアリング組織
●スイスのカーシェアリング
Autoteilen組織の誕生した都市はスイスにある。1977年お互いの関係のない状態で、Stans市にATG Auto Teilet Genossenschaftが、Zurich市にShareComが誕生した。ATGの本来の目的は、個人の自動車利用を削減し、これにより環境を改善すること。これに対しShareComは、消費財や娯楽目的の商品を共同利用することを目指していた。「所有ではなく利用」がモットーであった。当初、車の共同利用を主眼としたが、SharComは現在ヨット、ビデオカメラ、特殊自転車の共同利用まで手を広げている。2社は掛け持ち的な利用が可能な関係にあり、1996年末には両社あわせて600台以上の車、10,000の会員が存在する。