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エコ交通に関する調査研究報告書

 事業名 運輸交通における地球環境問題に関する調査研究
 団体名 交通エコロジー・モビリティ財団 注目度注目度5


3. 狭義のエコ交通…交通手段の改善(性能・利用法)、交通の選択のレベル

 

交通分野を環境との関わりで考えるとき、本来はこれまでの現代のライフスタイルや生産やリクレーション等の諸活動を見直すところから議論しなくてはならない。しかし、本研究の対象としては、現実の都市環境や生活を前提にエコ交通を考え、実現可能性のある身近な努力を数多く見いだせる交通レベルに検討を絞っていく。

交通手段の選択等の個人の努力、利用条件の整備、あるいは、個々の交通手段の性能改善、新しい交通手段の開発等で環境への負荷が期待できるレベルのエコ交通がある。こうした単発的で個別的な手だてができ、より環境負荷の少ない交通手段への転換をめざす身近な努力で環境への対応ができる領域を狭義のエコ交通と考える。あるいは個人の移動に関わるレベルということもできる。

このレベルでは交通手段の選択が重要なテーマであり、エネルギー効率、都市空間の有効利用からも優れた公共交通を中心に様々な交通手段を適宜選択していくマルチモーダルな都市交通を実現していくことがエコ交通の最初に目指す所でもある。

そして、車からの転換を誘導するため最も効率的な交通手段である自転車や徒歩を最大限活用し、様々な中間モードの交通手段を適材適所で利用していくことが個人レベルでの移動の重要な点である。同時に、エコ交通の観点からより環境負荷と都市空間の占有がの少ない車の利用の方法に努力していく。車に関わる新しい技術開発や環境をより配慮した車の仕様等を見直していくことも重要だが、生産者側の努力にたよわざるをえないため利用者側から容易に実現できないので、ここでの対象と考えないこととする。

こうした考え方から以下のカテゴリーが狭義のエコ交通の領域のターゲットとして設定できる。

1. 車の新しい使い方(共同利用・共同使用…カーシェアリング、公共レンタカー)

2. 公共交通の推進・活用

3. 徒歩、自転車、低公害車(クリーンエネルギー)特に自転車の活用

4. 中間モードの育成・支援(乗り合いタクシー、ミニバス、シティーカー、相乗り等)

5. (低公害車の開発、普及(技術的側面)、軽量化、小型化等仕様・性能)

●車を中心に考えた時のエコ交通のねらいどころ

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