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<参考>週末利用台数の検討

100世帯の自動車利用のピークは週末と想定して、週末自動車利用台数を試算する。

休日のパーソントリップ調査は、あまり行われていない。例えば、新潟、青森、水戸、宇都宮、鹿児島等平成4年度時点では7都市にすぎず、また小規模な抽出データしかなく十分参考となるデータではないが、考え方として以下のような算定を行った。ここで参考としたのは、都市圏90万人の新潟市である。

基本データ:

休日一人あたりトリップ2.33代表交通手段自動車が63.2%

平均乗車人員買い物2.3、社交娯楽2.34(従って、2.32とした)

その他:

一世帯当たり人数2.5人のマンションと設定

100世帯×2.5人×2.32=580トリップ車利用車は580トリップ/0.632=366.56人

従って、車の発生集中交通量は366.56/2.32人=158台従って79台/日の使用。平均利用時間によっては、一台の車を2回以上利用できることもありそうするとすれば2回として39.5台を用意すれば足りるという計算になる。

ここで、実際の状況を再び考えてみると、新潟市の一般的なデータを使っているため、この種の特殊なマンションの住民は、車の利用頻度も通常の人より少ないと考えられるので、ここでの試算より相当下回ってくると考えられる。したがって、上限を40台と考えておけばいいだろう。

カーシェアリングを導入するときは利用者の行動が異なって来るのでこうした既存データからでは憶測しにくいものと思われ、実際の運営をしてから一般的な数値が見いだせる性格のものである。

 

 

 

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