トラックなどの物流関連交通は特にディーゼルエンジンなど大気汚染への影響や規制しやすい点など検討する課題として重要ではあるが、エコ交通を考えるにあたっては、これまでの地球環境、都市活動に与える影響について大きな関わりを持っている個人利用の車に焦点を絞って検討していきたい。ここで車を中心に環境に配慮した交通を以下のようにとらえられた。
● 自家用車は、運輸交通の領域の中でも地球温暖化へ大きな影響を及ぼしている。
● 自家用車の使用は必ずしも常に必要不可欠ではなく、環境の条件を加えたり、一人一人のライフスタイルを変えることにより、また、個人の車への価値観が変わることにより利用機会を減らすことは比較的容易である。
● 市街地においては都市活動や、車、人が集中し、車に関わる社会問題が大きい。都市計画や交通需要マネージメント等の施策により車以外の他の交通手段への転換も中心市街地では誘導しやすく、現実的な対策がたてやすい。