4] 各自の運転方法による努力 (資料:エコドライブのすすめ 交通エコモ財団)
自動車の保有台数が7千万台を超えている現在、駐停車時のアイドリングストップ、高速道路における適正速度での走行、タイヤの空気圧の適正化といった自動車運転時のちょっとした心がけ一つの違いが極めて大きな燃料使用量の削減、二酸化炭素排出削減につながります。したがって、自動車ユーザー一人ひとりが環境にやさしい運転に心がけることも、自動車の燃費向上技術開発等と並んで重要です。このため、これらの環境にやさしい運転方法を「エコドライブ」として、その普及促進を進めています。
●無用なアイドリングをやめる。
人待ちや荷降しなどで駐停車するときは、エンジンのかけっぱなしをやめましょう。乗用車では10分間のアイドリングでガソリン130ccの燃料が、大型ディーゼル車では1時間のアイドリングで最大1800ccもの燃料が無駄になります。
●経済速度で走る。
一般道路なら時速40km程度、高速道路なら時速80km程度で走るのが経済的な走り方です。高速道路において、時速80kmから時速100kmに速度を上げて走行した場合、ディーゼル貨物車の場合では約30%燃費が悪化する例もあります。
●点検・整備をきちんとし、タイヤの空気圧を適正にする。
適正なタイヤ空気圧より0.5気圧少ない状態で50km走ると、乗用車でガソリン150ccが無駄になります。
●無駄な荷物は積まない。
10kmの不要な荷物を乗せて50km走ると乗用車でガソリン15ccの燃料が無駄になります。
●無駄な空ぶかしをやめる。
10回の空ぶかしは乗用車でガソリン60ccの燃料が、大型ディーゼル車の場合では、100〜170ccの燃料が無駄になります。
●急発進、急加速、急ブレーキをやめ、適切な車間距離をとる。
急発進・急加速を10回繰り返すと、乗用車ではガソリン120ccが無駄になります。ディーゼル車では、急発進はなめらかな発進・加速の場合に比べて、燃料が約15%無駄になります。
●マニュアル車は早めにシフトアップする。
アクセルをいっぱい踏み込んで低速ギアで引っ張る運転は避けて、早めにシフトアップすることが大切です。
●渋滞などをまねくことから、違法駐車をしない。
平均車速が時速40kmから時速20kmに落ちると、燃費は約40〜50%悪化するといわれています。
●エアコンの使用を控えめにする。
エアコン使用時は燃料の使用量が増加します。まめに適正な温度に調節することが重要です。
●マイカーの利用者は、相乗りに努める。また、公共交通機関が利用可能な場合には、できる限り公共交通機関を利用する。
交通機関が1人の人を1km運ぶ際に排出する二酸化炭素排出量は、鉄道を1とすると、自家用車は9.5、路線バスは4です。
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