3) 交通レベル…交通手段と交通機関
環境に配慮した交通を考えるとき交通レベルで直接的な中心となるようなテーマが数々ある。
1. エネルギー消費の抑制(小型化・軽量化等)
2. ガソリン中心のエネルギーから低公害型のエネルギーへの転換
(電気、LPG、天然ガス、改良型ディーゼルエンジン、ハイブリッド、水素等)
3. 車の個人所有の見直し(カーシェアリング、公共レンタカー等)
4. 自転車交通の推進
などがまず環境を考えたときの交通レベルの試みとしてあげられる。
1] 車の小型化、軽量化
エネルギー消費を抑制するために、車の小型化と軽量化が有効で、様々な提案が以前より進められている。車の乗車人員が平均1.1-1.3人であることを考えると現在の4人乗り以上のが一般的になっている仕様は見直すことができる。
一方、都心部で歩行者優先の町としていくとき、車やその他の交通手段の利用方法の提案とともに高齢者等の移動の利便性を向上するため、CyCab,Tulip,Zoomなどの未来志向のシステムも研究されている。都市内で個人が不特定のクルマを使い移動を保証する目的で、高度な情報技術を取り込んだ提案もある。
また、SMARTが市販され注目を浴びている。チューリッヒでは、街のレンタカーとして活用されている。公共機関の定期券所有者は、AVISレンタカーで一時間2.5スイスフラン(約220円)で借りることができる。