日本財団 図書館


(2) 課題達成の方法と今後の計画

 

1) 短期、中期、長期の事業課題の抽出

当財団の強みは、基本的には運輸関連の行政や事業者とのつながりにあり、実績的には先駆的なモデル事業をある程度実施してきたことにあると考えられる。

一方、課題は人材やノウハウ、資金面での事業の制約、自治体や地域とのつながりが弱いこと、独自領域や手法、統一した方向性が不十分ということにある。

そこで、強みを生かしながら、課題を解決し、将来の事業ビジョンを達成することが必要になる。

各事業分野における財団の強み、課題は、図表3-2に示したとおりである。

2) 課題達成の方法の検討

図表3-3には、エコモ財団の内部資源と外部環境の視点でみた事業の位置づけを示す。

この図で、財団に内部資源があり、外部環境的に独創性と効果が期待される事業は、財団の既存経営資源を生かして短期的に取り組む。

外部環境的に独創性と効果が期待されるが、財団の内部資源が十分でない事業は、外部と連携したり財団の経営資源を強化することで、中期的に取り組む。

一方、財団の内部資源が十分あるが、独創性と効果が十分でない事業は、効果が発揮できる時期を見計らったり、事業の独創性を増す方策を検討し、中期的に取り組む。

また、財団に内部資源がなく、外部環境的にも独創性と効果が期待されない事業は、基本的に取り組まないが、外部環境が変化したり、財団の内部資源が強化された場合、長期的に取り組むことを検討する。

いずれにしても、課題達成の基本的な方法は、人材やノウハウ、資金等に係わる内部資源の強化と、外部との連携やネットワーク構築といった外部資源の活用にある。

ただし、限られた資源の中で、適切な事業テーマをみつけ、すばやく対応するという面も必要である。また、事業の位置づけについても社会的関心の高い事業と地道な継続的事業等に分け、適切な事業内容や事業方式を選択することも必要になる。これらの面での人材育成・活用も極めて重要であるといえる。

各事業分野における必要な方策は、図表3-2に示したとおりである。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION