ハンディ・ダートのように高齢者・障害者に特化した交通機関に従事する人は、労働内容に起因する身体の故障、いわゆる職業病が問題になっている。特に、腰痛は利用者を介護する上で避けられない病気である。こうした職業病を少しでも防止するために、すでに腰痛対策のマニュアルが導入されトレーニングの一部として組み込まれている。図3-2-7は従事者に配布されている既成の腰痛対策のマニュアルである。腰痛防止のための留意点および腰痛を和らげるエクササイズなどが図解されている。交通従事者の健康と安全を確保する観点からこうした研修も重要と思われる。