●調査研究
1. 欧米主要国における高齢者・障害者の移動支援システムに関する総合調査
これまで比較的情報の少なかったフランス、ドイツを対象として、交通バリアフリー施設や、高齢者・障害者等の移動制約者の移動を円滑化しサポートする、諸制度の海外事例を調査しました。これにより、フランス、ドイツの各都市におけるバリアフリーの現状を確認し、わが国における移動支援のあり方への示唆を得ました。
(委員長:秋山哲男東京都立大学大学院工学研究科専任講師)
2. 交通ボランティアネットワークビジョンの構築に関する調査研究
鉄道駅等における高齢者や障害者の移動をサポートする交通ボランティアの現状、地方公共団体の諸制度及び交通事業者、民間ボランティアの活動状況を把握し、さらに高齢者・障害者等の移動制約者のニーズを調査しました。これにより、高齢者・障害者に必要な情報の提供、ネットワークの可能性を見いだすことができました。
(委員長:石田東生筑波大学社会工学系教授)
3. ホームドアシステムの研究開発
高齢者や障害者等の移動制約者のモビリティ確保のため、また視覚障害者のホーム転落事故による死亡事故を防止するため、安全で、既設の駅でも設置しやすいホームドアシステムの研究開発を行いました。この結果、既設駅へのホームドア設置が可能なことが明かになりました。
(委員長:曽根悟東京大学大学院工学系研究科教授)