運輸交通における環境問題は、地球温暖化、オゾン層破壊、酸性雨、海洋汚染、大気汚染、騒音・振動などがあげられる。中でも、大気環境に係わる領域では、地球温暖化、大気汚染等が、大きな問題として提起されています。
わたしたち日本の運輸交通部門における二酸化炭素排出量は約20%を占めています。
その約9割は、保有台数7千万台を越える自動車からの排出であり、今後さらに増大傾向にあります。私たちは、車が原因で引き起こされる地球温暖化、大気汚染の被害者であると同時に加害者であるのです。地球の将来に、そして私たちの子孫に、重大な影響を与えていることを忘れてはなりません。
この環境問題を克服するためには、税制面や助成などの国レベルの誘導施策も必要ですが、社会一般の人々が従来の生活スタイル、経済スタイルから地球環境を考えた新しいスタイルへのパラダイムシフトが必要です。同時に、具体的な行動への転換の後押しが必要です。そのために当財団は、環境にやさしい交通の実現をめざし、普及啓発、調査研究、モデル事業などの事業を推進しています。
すすみゆく地球温暖化