III 公共交通ターミナルのやさしさ指標
1 公共交通ターミナルやさしさ指標の考え方
1]移動のしやすさ
○移動経路の短さとわかりやすさ
駅利用者が、切符を買って列車に乗降するまでの一連の経路が、だれにでもわかりやすく、短く配置、サインに頼らなくても目的場所に移動できることが望まれる。
○水平移動のしやすさ
駅利用者が安心して移動できるよう、小規模な段差の解消等、水平移動を快適なものとし、動線がとぎれないよう配慮する必要がある。また、ホームについては、視覚障害者等の転落防止対策に十分留意する必要がある。
○垂直移動のしやすさ
鉄道や駅の諸施設の利用にあたって、移動制約の有無にかかわらず、目的を達するまで動線が連続していることが必要である。特に移動制約者の場合、垂直方向の移動が可能な限り自力でできるよう対策を施す必要がある。車いすを利用している人が可能な限り自分で移動できるよう、エレベーター等の設備が使いやすい場所に設置されていることが望まれる。また、階段等は高齢者や弱視者が視認しやすく、転倒防止等の対策がとられている必要がある。
移動をしやすくする配慮が特に重要な利用者は、本評価の対象者の内、以下の利用者である。
■歩行に制約があるすべての利用者(車いす非使用)
(高齢者、肢体不自由者、内部障害者、一般利用者)
■車いすを使用している利用者
(高齢者、肢体不自由者)
■視覚に制約がある利用者
(高齢者、視覚障害者)