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交通センサス後のデータでも、公共交通の利用が次第に増えており、1990年に比較して特に通勤鉄道の利用の伸びが著しいと報告されている。

 

表2-4-1 MA州の通勤にかかる交通分担率

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出所)A112、全米交通センサス1990年版データ

 

(3) マサチューセッツ湾岸交通事業体(MBTA)

 

1]事業概要

 

a. システムの概要

 

MBTAは、ボストン及びその近郊のエリア(州東部の78自治体)の公共交通の事業体であり、Red Line, Orange Line, Blue Lineの3つの地下鉄路線(Heavy Rail)53駅、76.1km、Green LineとRed Lineの支線であるマンハッタンハイスピードラインの2つの路面電車(Light Rail)の路線、ボストン中心部から放射状に整備された通勤鉄道(Heavy Rail)12路線、延べ路線延長約400マイル、119駅を持つ(表2-4-2)。図2-4-1、2-4-2には地下鉄と通勤鉄道の路線図を示した。また、バス路線、および、フェリーも運行している(表2-4-2)。さらにザ・ライド(THE RIDE)と呼ばれるパラトランジットプログラムを実施している。

一日平均の利用者数はバスが最も多く、公共交通の全体の36%を占めている(表2-4-3)。

通勤鉄道は北行線、南行線合わせて12路線が運行されているが、利用者数はすべて合計して、一日平均約12万人である。

 

 

 

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