CTAAは、
-モビリティは基本的人権である
-交通は必要欠く事のできない公共サービスであり、暮らしを営む上で多くのアメリカ国民がメインストリームから締め出されることが決してあってはならない
という理念のもと活動を行っている。
立法に関する活動を25年間行ってきており、最初の20年間はRural Americaという組織であった。近年交通が重要なテーマになり、名称および内容を改めた。
障害者のためのより広範囲なサービスを目指し、実業界や労働組合、消費者団体(輸送の変革を求める人)を通じて政府に働き掛けている。
会員は現在1,400名。ほとんどが地方の自主的なトランスポーテーション組織によって構成される。ちなみに全国の連邦補助を受けた交通事業者の数は表2-2-6の通りである。
多くのコミュニティ・トランスポーテーション(以下CT)事業者はCTとパラトランジットを運営している。しばしば、パラトランジットがCTとして使われている。パラトランジットのみ提供している事業者もいくつかあり、例えば、小規模な医療系の輸送会社などがそれにあたる。また、パラトランジット以外の、例えばタクシー、ボランティアサービス、大型バスなどを提供する事業者もある。ADA施行規則では、固定路線を運行するすべての事業者は、補完的パラトランジットを提供する事を義務づけている。そのため、規則の対象となる事業者から委託された事業者(たいていは小規模零細)が実際のサービスの提供を行っている。
b. 活動内容
上記の目的を受けて、具体的には、地域に根差して活動するCT等の組織のネットワークに対して・リーダーシップ、情報支援、技術支援を行う。交通サービスを通じて地域の活性化と発展に貢献している。主な活動内容を表2-2-7に示した。
テクニカル・アシスタンス(技術支援)は、担当者を置いてトランジットホットラインでの相談業務やテクニカル・アシスタンス・プログラムを実施している。テクニカル・アシスタンス・プログラムは、より効率的な交通サービスを、既存の資材を用いて提供することを目的とし、移動、通院の足を確保することもそのひとつである。