(2) アメリカ運輸省の組織
運輸省では連邦公共交通局(以下FTA : Federal Transit Administration)が公共交通のアクセシビリティ対策に中心的な役割を果たしている。
運輸省の予算は500億ドル/年である。これを各部門で配分する。予算の多くは道路局(Highway Administration)に振り分けられ、その額はおよそ300億ドルである。米国では90%が自家用車によるトリップであることを反映している。道路関連予算は、これを特にグラントとして各自治体に配分し、各自治体が整備を行う。
通常の公共交通整備費であるFTAへの配分は約55億ドルである。FTAも各自治体にグラントを与え、バスの購入や、地下鉄の整備に充てられる。