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5. 既設駅でのホームドア・モデル実験実施の検討

 

本研究においては、ホームドアの普及を目的に、軽量化ホームドアの開発、施工方法の概略検討を行った。今後この軽量化ホームドアの普及を目指すためには既設駅でのホームドア・モデル実験すなわちデモンストレーションを行うことが有効であり、以下にその概要について示す。

 

5.1 目的

本年度研究開発を行った軽量化ホームドアを広く普及させていくためは、認知してもらうための幅広い活動が重要である。

その方法としては、既設駅に実際に軽量化ホームドアを設置してデモンストレーションを行うことが効果的な方策の一つと考えられる。

このデモンストレーションの目的は、軽量化ホームドアがホーム上の旅客の安全確保に有効であることを実際に示すことにあり、これにより軽量化ホームドアの認知度を高め、普及促進につながるものと考える。

 

5.2 デモンストレーションの内容

デモンストレーションにおいて実施する内容としては、次のことが挙げられる。

(1) デモンストレーション

実際の営業路線または相応の模擬的な駅のホームに軽量化ホームドアを設置し、車両との間の乗降を実施する。これを通し、盛土ホームなどの既設ホームヘの設置が可能なこと、実際にホーム上の旅客の安全確保に有効であることを広く示す。

(2) 施工方法検討結果の確認

盛土ホームなどの既設ホームヘ軽量化ホームドアを設置のための構造設計、施工計画など詳細な施工方法の検討結果を、現地にて確認する。

また、この確認に基づき、改善方策を把握する。

(3) ホームドアの機能に関する最終確認

本委員会により検討した水平荷重980N/m(100kgf/m)などについて、実地に最終的に確認する。

 

5.3 その他の関連事項

上記デモンストレーション実施時に、同時に把握することが望ましい事項を以下に示す。以下に示す事項は、ホームドアを適用できる路線をより広げようとする上で参考になると考えられるため、付記するものである。

 

 

 

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