作業手順は次の通りである。
1]位置関係の芯出し
2]カラー挿入用の穴あけ
3]アンカーボルトを打設
4]カラーを挿入
5]ライナーを入れ、高さと水平を調整
6]ホームドアをカラーの上に置く
7]ホームドア取付用ボルトにて、ホームドアを締結
(b) 作業の簡素化
作業の簡素化が期待できる個所は次の通りである。
(i) 搬入作業の容易化
ホームドア本体の重量軽減、締結部分の軽量化(カラーの採用)により、搬入作業の時間短縮が図れる。
(「) 基礎工事の容易化
ベースを埋め込むためのはつり、埋め戻し作業が不要で、カラー挿入の穴あけのみの作業となるため、基礎工事の作業時間の短縮が図れる。
(」) ホームドア締結の容易化
ホームドア本体の重量軽減により、ホームドア取付け穴の位置合わせ等の調整作業が容易に行える。
この低減効果は、現地調査・準備・墨出し・締結部加工とアンカーボルト打設・搬入と締結作業・ケーブルダクト敷設作業と配線工事・ケーブル接続工事・調整作業・検査作業等がある工事の一部である。路線や駅の特殊性によって、たとえば、盛土式のホームの補強工事や補修工事があったり、そのとき取り付け方法の軽減化効果が多い場合とそれほどでもない場合とがある。搬入方法にしても階段を人海戦術で運ばなければならない場合もあれば、機械を使って昇降させたりトロッコ列車を使ったりして搬入できる場合もある。こういった駅の構造や工事の条件の相違により一概に言うことはできない。
上記作業の簡素化は、その軽減化と効率向上分約30%程度減少させることができる見込みであり、この作業の工事全体に占める割合が60%程度の場合は、約18%程度の工事費の低減となる。