2.5 施工方法の調査
既設駅のホームには様々な構造がある。このため、ホームの構造を分類し、分類したホームの構造に対応した腰丈式ホームドアの設置方法と、腰丈式ホームドアのホームヘの締結方法について検討した。
2.5.1 ホーム構造の分類
ホーム構造は大きく分類して盛土によって作られた盛土式と、桁と床板で構成された桁式がある。さらに桁式は、鉄骨造とコンクリート造がある。
以前は盛土式が多かったが、近年では桁式が多くなっているようである。ホーム構造の分類を図2.5.1-1に、各ホームの断面を図2.5.1-2〜2.5.1-3に示す。
(1) 盛土式
盛土式はホームの軌道面をコンクリートブロックや、鉄筋コンクリート等を用いて土留め壁を作り、その裏に盛土してホームを作るもので、工期の短縮等から盛土の代わりに発砲スチロールを入れる場合もある。表面舗装には敷砂利、コンクリート、アスフアルト、コンクリートブロック等を用いる。
(2) 桁式
桁式には鉄骨とコンクリートを組み合わせた鉄骨組立桁式と、すべて鉄筋コンクリートでできた鉄筋コンクリートスラブ造がある。鉄骨組立桁式の場合ホーム面は、場所打ちの鉄筋コンクリートスラブ(厚さ15〜20cm)や二次製品の穴あきPC板(スパンクリートなど)が用いられる。また、高架駅や地下駅ではすべてコンクリートで作られた場所打ち鉄筋コンクリートスラブ造のものもある。
表面はシートアスファルト舗装やタイル等が施される。